MUKU-DATA  欅の内部

お客さんといろんな話をしていると、あ、いいかも、それあり!
って事が多々出てきます。
この欅の洞というか内部が腐りその部分を取り除いた物、なんて言えばいいんだぁ?
これをですね、この上にガラスを敷いてソファーテーブルにしようという事になったのですが・・・
中の空洞にはお客様の御趣味である苔や水草などを並べたり・・

でも、ちょっと待てぇ
これヤバすぎないか?
この自然界が作った造形物の内部、見てはいけないものを見てしまった感・・
これはまさに内臓のようで、PUNK!
強烈過ぎて、これを室内に入れたら、一体どう映るんだろう・・

当初は曲りがあり縮みも美しい上品な栃を置く予定になっていたのですが、

じゃあ、
実際に室内に置いてみましょうという事に

お施主様ご夫妻も私自身も、そして庭を作られていた造園屋さんも感じたのですが、
欅の方がすんなり座りがよく納まるんです。

何故?
どう見ても栃の方がしっくりいきそうだとは想像していたのですが。。。

その室内仕上げがどうなっているかは知ってはいたんです。

室内造作の材、建築空間の持つ力、床材、中庭の緑、大きな水槽、・・・

栃の曲りの方が強く主張するのです。

造園屋さんとの話の中で、木には良い曲りと悪い曲りがあって云々
「曲り・・」
造園屋さんは良く幹の曲りを言うし、盆栽系は曲(きょく)曲と口にする。
この栃の曲りが極端すぎるのかもしれないなぁ
ちょっと極端な曲りが、逆に不自然さを感じさせるのかもしれません。

室内とそこに置くもの、
使う素材の関係はまだまだわからないものです。

実際に2つを室内に置いてみたからそこ、
木から放たれるものを感じ取る事ができました。

どの木をそこにどう設えるか?
実に奥深い。

しかし、この欅の内部を見せて趣味の苔など添えてガラスを置くテーブル、
まさに一点物!
これ欲しいって言われても、もう探してくる事はできないでしょう。

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